どうも、キャベツは早生種を育てがちなヤマワタです。

今日は「キャベツの植え付け」について、野菜栽培士の経験+失敗談を交えながら、分かりやすく解説していきます。
僕自身、菜園初年度は「植え付け時期」を少しズラしただけでまったく結球しなかったことがありました…。
「たった数週間の違いで、こんなに差が出るの!?」と驚いたのを今でも覚えています💦
そこで今回は初心者の方でも失敗しないように、植え付け時期・やり方・植え付け前後の管理を詳しく紹介します。
キャベツの植え付け時期
キャベツは年に2回の植え付けするチャンスがあります。
また地域や品種によって多少異なりますが、一般的な目安はこちら👇
| 地域 | 植え付け時期 | 
|---|---|
| 寒冷地 | 4月~6月 | 
| 温暖地 | 8月~9月上旬・10月~11月上旬 | 
| 暖地 | 9月・10月中旬~11月 | 
ポイントは高温期を避けて植えることです。
気温が高すぎると苗が弱ったり、結球しないことがあります。
📌特に注意!
植え付け時期がズレると「結球しない」原因になります。
👇結球しない原因は他にもいくつかあるので、こちらの記事でチェックしてみてください
▶【結球率UP】キャベツが結球しない原因と対策を解説
植え付けする前の準備
植付け前に良い土壌環境にします。
土づくりが成功すると、作物も基本的によく育ちます。
植え付け前の準備は大きく3つのステップでOK!
STEP1:連作していない土壌
キャベツはアブラナ科野菜です。
家庭菜園はアブラナ科野菜が人気なので気づかないで連作している場合も…。
代表的なアブラナ科野菜は「ブロッコリー」「白菜」「キャベツ」など。
もし「連作しているなー」と思ったなら”フロンサイド”を使用するのも一つの方法です。


フロンサイドはアブラナ科野菜の根こぶ病に有効な土壌殺菌剤です。
長期間の根こぶ病を抑制する効果が期待されています。
※農薬の使用はラベルをよく読み、用法・用量を守って安全に使用してください。
※「農薬はなるべく使いたくない」という方は、太陽熱消毒や石灰窒素での土壌改良もおすすめです。
また今は連作障害を軽減する資材も増えてきました。
土づくりの段階でたっぷり入れておくと安心です。


私は自然応用科学の「連作障害軽減材」を使うことがあります。
プランターでも使えるので、家庭菜園でも人気な資材です。
STEP2:酸性土壌ではない
根こぶ病は”酸性土壌”で多く発生します。
そのため、アルカリ性に矯正する資材を土づくりの段階で入れます。


私は苦土石灰や有機石灰を土づくりの段階で投入します。
また有機石灰は緩効性で、お忙しい方にオススメ。
定植する時と一緒に使えるので、時短して石灰を入れる方に向いてます。
STEP3:植穴に活力液
キャベツは初期生育がとても大切な野菜です。
そのために、根をしっかり張らせる必要があります。
そこで活躍するのが活力液の「リキダス」。


【活力液のリキダスを使う理由】
【リキダスを使うメリット3選】
✅吸収しやすい形で、効き目の早い即効性
➡リキダスの成分が溶けやすく効果がすぐに発揮
✅不足しやすいカルシウムを補給
➡強い野菜に育ってくれる
✅コリンやフルボ酸が発根を促進
➡定植時に与えたい要素
キャベツの植え付け方
キャベツの植え付け準備を終えたら、いよいと植え付け開始。
キャベツの定植は3つのステップで完了できます。
ここからは詳しくキャベツの定植を解説します。
STEP1:植え穴をつくる
まずはキャベツを植えるための穴を作ります。


植え穴の深さはポットが少し浮くぐらいがオススメ!


これはキャベツの「深植え」を防ぐためです。
深植えは水がたまりやすく過湿の土壌環境になってしまいます。
⚠️失敗エピソード
・「しっかり植えなきゃ…」と思って深く植えすぎた
➡根が過湿になって根腐れを起こしました
✅畝より少し高く植えると水がたまりにくい
STEP2:植え穴に水を入れる
植える穴の深さを確認したら、植穴に水を入れます。
これは苗がしっかり根を張らせるための栽培のコツです。


水がしっかり引いてから、苗を植付けします。
私は植穴に希釈した「リキダス」を入れています。
最初にリキダスを入れることで、根の活着・発根を促しています。


リキダスの有無で初期生育が良くなった印象です。
以前、リキダスで検証しましたが、初期のキャベツの大きさが違って見えました。


左がリキダス処理したキャベツ。
右が通常通りに定植したキャベツ。
どちらも定植してから10日後の様子です。
STEP3:苗を植える
ここで苗を植え穴に入れます。
植えた後は土寄せをして鎮圧します。


複数の株を栽培する方は株間が約30~40㎝です。
早生と晩生で株間が異なりますので、栽培する品種をチェック!
早生は株間が約30~40㎝、晩生は40~45㎝程度です。
STEP4:たっぷり水を与える
苗を植えた後は、最後に水やりします。
水やりすることで、苗の根と土がしっかり活着してくれます。
植付け後の害虫対策
植付け後で最も大切なのは「害虫対策」です。
そのため、植付け後はすぐに「防虫ネット」を設置します。


植付けした後、すぐに設置することで効果を高めることができます。
⚠️失敗エピソード
・「疲れたから後でいいや…」と思って5日後に設置
➡キャベツの一部の葉はレース状に…
・葉の裏を確認せずに防虫ネットを設置
➡日に日に被害が拡大され、収穫できませんでした
✅植付け後すぐに防虫ネットを設置
✅葉の裏を確認してから設置
葉の裏を確認することで、より防虫ネットの効果を高められます。


葉の食害された跡があれば、葉裏を確認すると害虫がいることが多いです。
それでも見つからない場合は、農薬を使用するのも一つの方法です。
植付け前にオルトラン
家庭菜園では、農薬を積極的に使う方が少ない印象です。
ですので、無理に使用する必要もないです。
ただ、私は「オルトラン」を定植前に使用してから害虫被害が少なくなった気がします。
(あくまで個人の感想)


特にキャベツは適用害虫が多いので助かっています。
キャベツの適用害虫は「アブラムシ類」「コナガ」「アザミウマ類」「ヨトウムシ」「アオムシ」など。
もちろん、農薬に抵抗のある方は無理に使う必要はありません。
※農薬の使用はラベルをよく読み、用法・用量を守って安全に使用してください。
植付け後の栽培管理
キャベツは植付けをした後はそこまで難しくありません。
定植後の大切な栽培管理の一つは「追肥」です。
- STEP1植え付け深植えしないように注意します 
- STEP21回目の追肥(定植から約2週間後)外葉を大きくさせるための追肥です 
- STEP32回目の追肥(葉が立ち上がり始めた頃)結球させるための大事な追肥です 
- STEP4追肥の後に土寄せ茎がグラグラしないための栽培管理です 
- STEP5追肥の後に中耕根に空気を届けるための栽培管理です 
- STEP6収穫
植付けをしてから約2~3週間後に追肥します。
あわせて株元に土を寄せることで、倒伏防止と根の張りを促進できます。
👇キャベツの追肥のやり方・タイミング・量について詳しく解説しています
▶【完全版】キャベツの追肥について野菜栽培士が解説
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回はキャベツの植え付け方や植付け時期について解説しました。
| 地域 | 植え付け時期 | 
|---|---|
| 寒冷地 | 4月~6月 | 
| 温暖地 | 8月~9月上旬・10月~11月上旬 | 
| 暖地 | 9月・10月中旬~11月 | 
【植付け前の準備】
✅連作していない土壌
✅酸性ではない土壌
✅植付けする穴に活力液
【キャベツの植付け方法】
1.植え穴を作る
2.植え穴に活力液
3.苗を植えて、しっかり鎮圧
4.たっぷり水やり
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