
どうも、ミニトマトで自家用ケチャップを作りたいヤマワタです。

何個のトマトが必要なのでしょうか
今回はミニトマトの育て方を野菜栽培士が解説します。
ミニトマトは生育旺盛で着果しやすい野菜です。
ただ、害虫被害が多いので食べられることがあります。
そこで栽培のコツや病害虫対策も一緒に解説します。
当記事はまずミニトマトの概要に触れます。
その後に土づくりなどを詳しく解説します。
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ここからはミニトマトの概要に触れます。
ミニトマトの概要


ミニトマトは南米のアンデス地方が原産地です。


南米のアンデス地方は乾燥地帯です。
そのためミニトマトは乾燥に強い野菜です。
科 目 | ナス科 |
連作障害 | あり(3~4年) |
播種時期 | 2月~5月 |
植付時期 | 3月~6月 |
発芽適温 | 約20℃~30℃ |
生育適温 | 約25℃~30℃ |
土壌酸度 | ㏗6.0~6.5 |
土づくり


トマトの土づくりはで重要なことは3つあります。
1.ナス科の植物を連作しません
2.排水性の良い畝を作ります
3.深く耕します


トマトは特に連作を嫌う植物なので要注意です。
項目 | 畑・農園 | プランター |
---|---|---|
石灰 | 種蒔き・植付けの2週間前に撒く | なし |
元肥 | 種蒔き・植付けの1週間前に撒く | 野菜用培養土 |
畝高 | 約15~20㎝ | 約40㎝~50㎝ |
畝幅 | 約60~80㎝ | 奥行×幅:40㎝×60㎝ |
トマトの根は地中深くまで伸びます。
高畝にすることで「排水性」「根の広がり」を満たすことができます。
種蒔き


ミニトマトは種から育てることが可能です。
ただ栽培期間が長くなるので初心者の方は苗がオススメです。


ミニトマトの種蒔きはポットで育てます。
地域 | タイミング |
---|---|
寒冷地 | 3月中旬~4月 |
温暖地 | 3月~4月上旬 |
暖 地 | 2月中旬~3月中旬 |
【種蒔きの手順】
1.3号ポット(直径9㎝)を用意します
2.種が重ならないように3粒蒔きます
3.土を覆土して乾燥を避けます
➡発芽までは新聞紙で覆います
・発芽するまでは25℃~30℃を保たせます
➡園芸マットを使用して温度を上げます
・発芽したらできるだけ日光を浴びさせます
・1番花が咲くまでポットで育苗します
➡毎日少し水を与えます
植付け


家庭菜園は多くの方が植付けから始めると思います。


苗から育てる方が成功しやすいです。
ミニトマトは品種が多く植付け時期も大きく異なります。
ミニトマトの有名な品種である”アイコ”を例に植付け時期を解説します。
地域 | タイミング |
---|---|
寒冷地 | 5月中旬~6月中旬 |
温暖地 | 5月~6月 |
暖 地 | 4月中旬~7月上旬 |
【植付けの手順】
1.ポットより少し大きい穴を作ります
2.穴に水や希釈したリキダスや活根彩果を入れます
3.根が傷つかないように苗を穴に入れます
4.しっかり土寄せして鎮圧します


僕は”バジル”や”ニラ”を一緒に植えて混植します。
病害虫被害を軽減できます。
支柱立て


ミニトマトはとても背丈のある野菜です。


1mはすぐに到達するほど成長が早いです。
支柱を立てることで茎を支えることができます。
項目 | 支柱の挿し方 |
---|---|
1本仕立て | ・植付けと同時に苗から約15㎝離して支柱を挿します |
2本仕立て | ・植付けと同時に苗から約15㎝離して支柱を挿します ・2本目の育てる側枝付近に挿します |
・1本仕立ては主枝のみで栽培することです
➡背丈が大きくなりやすく、実も大きくなるのが早いです
・2本仕立ては主枝と主枝の下の脇芽を育てることを指します
➡果実が多く収穫できます
【支柱立ての手順(1本仕立て)】
1.苗の植付けをします
2.苗から約15㎝離して支柱を挿します
3.麻ひもで支柱と茎を結びます


最近は誘引の便利クリップも多くあります。
【支柱立て(2本仕立て)】
1.苗の植付けをします
2.苗の両脇に支柱を2本立てます
3.主枝と支柱で誘引します
4.地面と一番近い花の下の脇芽と支柱を誘引します
➡第一花房と呼びます
脇芽とり


1本仕立てで育てる場合は脇芽を早めに取ります。


早期発見なら手で簡単に摘めます。
【脇芽とりの手順】
1.側枝の”つけ根”から生える”わき芽”を見つけます
2.見つけ次第手で摘み取ります
3.2本仕立ては育てる脇芽を決め手からそれ以外を摘みます
・晴れの日に脇芽を摘みます
➡雨によりそこから病気が発生することがあります
・手で摘みます
➡病原菌が入りにくいのでオススメです
➡ハサミの場合はキレイにしてから切ります
追肥


ミニトマトの追肥はとても重要です。


着果するために必要な栽培作業です。
ミニトマトの追肥はタイミングとして3回あります。
項目 | タイミング | 施肥量 |
---|---|---|
1回目 | 第一花房が着果して膨らむ頃 | 1株一つまみの施肥量 |
2回目 | 第三花房が着果する頃 | 1株一つまみの施肥量 |
3回目 | 2回目の追肥から3週間後 | 1株一つまみの施肥量 |
緑色のミニトマトが着果したタイミングで1回目の追肥をします。
2回目の追肥は地面から3番目に高いミニトマトが着果してから施肥します。
・株から約20㎝離した場所に追肥します
➡畝端に施肥しても問題ありません
・3回とも別の場所で追肥します
➡追肥した場所を目印すると分かりやすいです


トマトの根は縦横に大きく広がります。
株元に追肥しても吸収しにくいです。
摘葉
ミニトマトは葉が茂ります。


放任主義でも問題ないです。
ただ病気になるリスクが上がります。
ズボラな私もできる簡単3ステップの摘葉方法を解説します。
【摘葉の手順】
1.第一花房を収穫します
2.それより下の葉をすべて切り落とします
3.第二花房を以降も収穫後に下葉を切ります
・主枝の付け根から切り落とします
・キレイなハサミを使用します
➡病気の対策として重要です
摘果


摘果とは実を大きくさせるための作業です。


ミニトマトの場合はあまり必要ではありません。
家庭菜園では形が悪くても食べる方が大半だと思います。
そのため私は質より量を意識しています。
一応、摘果の簡単な手順を解説します。
【摘果の手順】
1.果実がビー玉サイズになっているか確認します
2.1房のミニトマトを数えます
3.極端に小さいものを摘み取ります
4.1房で6個ほど残します
・ミニトマトの摘果はもったいないです
➡実が小さくても甘く、美味しいです
・成長が遅くても時間が経てば赤くなります
収穫
ミニトマトの収穫は容易です。


収穫の目安は2つあります。
【収穫の目安】
・ヘタの付近まで赤色
➡黄色の品種は黄色になるまで待ちます
・開花してから約20日~30日
・裂果を防ぐために直射日光を避けます
➡簡易ハウスがあると便利です
・午前中に収穫します
➡栄養が最も高い時間帯です
➡日持ちもします
病害虫対策


ミニトマトは病害虫の多い野菜です。


防除方法は3つあります。
防除区分 | やり方(一例) | 難易度 |
---|---|---|
耕種的防除 | ・カブ周辺の草取り ・接ぎ木の苗で育てる ・休耕中に太陽熱で土壌消毒 | ★★★☆ |
物理的防除 | ・防虫ネットの被覆 ・黄色粘着テープで害虫を捕獲 | ★★☆☆ |
化学的防除 | ・薬剤を使用 | ★☆☆☆ |
ミニトマトが感染しやすい病害は主に4つあります。
疫病やモザイクウイルス病、灰色かび病、葉かび病です。
【病害対策】
・連作をしません
➡疫病に感染しやすくなります
・風通しを良くします
➡多湿にならない環境を作ります
・残渣をしっかり処理します
➡感染した葉や実を別の場所で処理します
・害虫はタバコガが多いです
➡果実に穴が開きます
・葉に白い線が入ったらハモグリバエです
➡葉が枯れます


害虫対策はネットや薬剤が効果的です。
ミニトマトは甘くて経済的
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回はミニトマトの育て方とコツを野菜栽培士が解説しました。
ミニトマトは育てるととても経済的です。
上手く育てば2,000円以上の節約になることもあります。
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