どうも、玉ねぎはマルチ栽培で育てるヤマワタです。

今日は玉ねぎの追肥について、私の失敗談も交えながら解説します。
家庭菜園を始めたての頃、追肥のタイミングを間違えて玉ねぎが腐ってしまった苦い経験があります…。
そこから試行錯誤して、ようやく安定して立派な玉ねぎが育つようになりました。
同じ失敗をしないよう、この記事で「正しい時期・やり方・注意点」を解説します!
玉ねぎの栽培で使うアイテム
玉ねぎの追肥を解説する前に、栽培で使うアイテムをご紹介します。
今から紹介するのは野菜栽培士が使用したことのあるものです。
【玉ねぎ栽培で使うアイテム5選】
1.サンアンドホープ たまねぎ・にんにく用肥料
➡Mgが含有され、リン酸の吸収をサポートします
2.ハイポニカ液体肥料
➡バランスよく栄養素が配合された優しい肥料
3.リキダス
➡根の活着が遅い時に使用
4.活根彩果
➡苗の定植が遅れた時に使用
5.殺菌剤ダコニール1000
➡玉ねぎのべと病の”予防”に期待できます
この中でも、ハイポニカ液体肥料は私の中でよく使うアイテムです。

【ハイポニカ液体肥料の特徴】
✅チッソ・リン酸・カリ以外も配合
➡微量要素も合わせて15種類
✅水耕栽培&土耕栽培で使用OK
➡どちらも使えて、家庭菜園で扱いやすい
✅2液性で植物に優しい液体肥料
➡植物が吸収しやすい形
【関連記事】
▶ハイポニカ液体肥料を実際に使用した正直レビューと口コミもご紹介!
ハイポニカ液体肥料はカルシムやマグネシウムを含有。
しっかりした強い植物に育てられる液体肥料です。
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ここからは本題の玉ねぎの追肥について野菜栽培士が解説します。
玉ねぎの追肥タイミング
玉ねぎは栽培期間の長い野菜です。
ただ、追肥は2回で十分なので栽培管理が容易です。
- STEP1定植
10月下旬~11月に植え付け
- STEP21回目の追肥
12月下旬~1月上旬
- STEP32回目の追肥
2月上旬~中旬
- STEP4収穫
極早生や早生の品種は2月で追肥を最後(止め肥)にします。
中生や晩生は3月上旬を止め肥にして、それ以降は追肥しません。
⚠️私の失敗エピソード
・「肥料は多いほどいい」と思い収穫の2週間前に追肥
➡玉ねぎが腐敗して、収量が減ってしまいました
✅早生種は追肥は2月、中生・晩生は3月上旬まで
追肥の前に確認!失敗する3つのポイント
「12月になったから、とりあえず追肥しよう!」と思っていると失敗することも…。
実は、玉ねぎの状態によっては追肥が逆効果になってしまうことがあります。
せっかくの玉ねぎをダメにしないために、肥料を撒く前に以下の3点を必ずチェックしてください。
Check1:定植してから3週間以上経っていますか?
もし、苗を植え付けてからまだ3週間経過していない場合は、追肥はスキップしてもOK。

【定植後に3週間経過してから追肥する理由】
・定植前の元肥に肥料が残っているから
➡肥料過多や春先に「トウ立ち」、病害リスクが上がります
焦らず、定植してから3週間以上待って追肥します。
Check2:葉が波打っていませんか?
玉ねぎの葉をよく観察してみてください。
もし葉がウネウネと波打っていたら、追肥はスキップしましょう。

葉が波打っているのは「肥料過多」のサイン。
そのため、この状態に追肥をしてしまうと葉だけが茂って球が大きくなりません…。
葉がスッと真っすぐになるまで追肥をスキップします。
Check3:苗が定植時と変わらず、小さいままですか?
「周りの畑より育ちが悪い気がする…」
「植え付けた時と大きさがほとんど変わっていない」
このように苗が大きく育っていない場合も、追肥はまだ早い可能性があります。

「小さいからこそ、追肥したい…!」と思いがちです。
ただ、定植してからほとんど大きくならないのは「根が土と活着していない」可能性があります。
育ちが良くない時は肥料(ご飯)も大事ですが、活力液(サプリ)を与えると生育良好になります。

リキダスを5日に1回与えて、根張りを良くさせます。
与え続けて、成長が見られたら「追肥」します。
ただ、家庭菜園でよく使われるのは「リキダス」です。
| 項目 | リキダス | 活根彩果 |
|---|---|---|
| オススメ層 | ・初心者 ・プランター栽培 | ・多くの野菜を栽培 ・市民農園や畑地で栽培 |
| 特徴 | ・ミネラルが豊富 ➡植物が強く育つ ・葉面散布もOK | ・驚異の根張り ・生育スピードの向上 |
| 使用頻度 | 1週間に1回 | 5日に1度施用 (2~3回使用➡1カ月に1回に変更) |
リキダスは容量も多く、長く使えるので経済的な活力液。
また、多くの野菜でも使えるので持っておいて損はないアイテムです。
玉ねぎの追肥のやり方
ここからは、玉ねぎの追肥方法を解説します。
玉ねぎの追肥はとても簡単です。
多くの方は玉ねぎをマルチで栽培していると思います。
そこで、マルチ栽培の追肥方法を3つのステップで解説します。
STEP1:化成肥料をひとつまみ用意
玉ねぎは追肥する野菜ですが、追肥する量は少量で十分。
1株あたり、一つまみが追肥するには最適な量です。

約2gが玉ねぎのマルチ栽培で、丁度良い分量になります。
意外と少ないと思われますが、多すぎの追肥は葉が繁茂したり病害虫が発生しやすい環境になってしまいます。
サンアンドホープの「たまねぎ専用肥料」は均等配合8-8-8にMgが含有された肥料です。
【サンアンドホープ玉ねぎ肥料の特徴】
✅チッソ・リン・カリが均等配合の8-8-8
➡バランス良く、初心者さんも使いやすい肥料
✅マグネシウムを含有
➡玉ねぎの生育に大切なリン酸の吸収をサポート
✅玉ねぎ200本分の容量
➡これ一つで肥料は完結!
✅有機アミノ酸を配合
➡玉ねぎの旨みを引き出します
春に”野球ボール大”の玉ねぎを収穫したいなら、この肥料がオススメです。
私は過去に安い肥料で失敗しましたが、これに変えてから「玉太り」が劇的に変わりました。
STEP2:植え穴にパラパラとまく
一つかみの化成肥料を用意したら、植え穴にまきます。
穴あきマルチの中に入れるだけでもOK!

植え穴に化成肥料をまいたら、土を被せて追肥完了です。

追肥と一緒に「草取り」も一緒に行います。
STEP3:たっぷり水を与える
追肥・土寄せを終えたら、最後にたっぷり水を与えます。
水やりすることで、肥料が溶けやすくなります。
固形?液体?玉ねぎにおすすめの肥料比較
追肥には、STEP1で紹介した「固形肥料」の他に、「液体肥料」を使う方法もあります。

玉ねぎ栽培ではどちらも有効ですが、栽培スタイルや目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
| 比較項目 | 固形肥料 | 液体肥料 |
|---|---|---|
| 施肥方法 | ・土に撒くのが一般的 ▶追肥の後に土寄せ | ・水やりとセットが基本 |
| 効果が出る時間 | ・化成肥料は即効性 ・有機質肥料は緩効性 | ・即効性 ▶固形肥料よりも吸収しやすい |
| 持続性 | ・約2カ月持続する肥料もある | ・短い |
| 濃度調整 | ・初心者は難しい ・根に近いと肥料焼けのリスク | ・希釈タイプなので容易 |
| オススメな方 | ・栽培に慣れている方 | ・栽培初心者さん |
お時間のない方や、手間を減らしたい方は液体肥料がオススメです。
おすすめの液体肥料と検証レビュー
液体肥料の中でも、オススメは3つ。
玉ねぎは雑草防除も大切
春になると一気に雑草が増えてきます。
玉ねぎは根が浅いので、雑草が多いと栄養を吸収できず球が大きくならないことも…。
そこで、こまめに除草することがとても大切。

マルチの穴から出てくる雑草や株近くにある草を除草します。
雑草を取り除くことで、病害虫の発生を軽減することができます。
コンパニオンプランツ
玉ねぎは越冬する野菜です。
越冬する作物は他に多くあります。
そこで、同じ越冬作物で相性の良い「玉ねぎ×そら豆」でコンパニオンプランツを実施。

コンパニオンプランツを検証した記事はこちら
▶【4つのメリット⁉】玉ねぎとそら豆を実際に混植してみた!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は玉ねぎの追肥方法や時期・タイミングを解説しました。
- STEP1定植
10月下旬~11月に植え付け
- STEP21回目の追肥
12月下旬~1月上旬
- STEP32回目の追肥
2月上旬~中旬
- STEP4収穫
【玉ねぎの栽培で使うアイテム5選】
1.サンアンドホープ たまねぎ・にんにく用肥料
➡Mgが含有され、リン酸の吸収をサポートします
2.住友化学園芸 ベジフル液肥
➡初期生育が弱い時の救世主
3.リキダス
➡根の活着が遅い時に使用
4.活根彩果
➡苗の定植が遅れた時に使用
5.殺菌剤ダコニール1000
➡玉ねぎのべと病の”予防”に期待できます
【追肥の前に3つのチェック】
1.定植してから3週間以上経っていますか?
➡元肥が残っているので、3週間以上経過してから追肥
2.葉が波打っていませんか?
➡葉が真っすぐ伸びるまで、追肥はスキップ
3.苗が定植時と変わらず、小さいままですか?
➡「リキダス」や「活根彩果」を使って根張りを向上
【玉ねぎの追肥方法】
1.化成肥料を一つかみ用意する
2.植え穴にパラパラとまく
3.土寄せをして、水をたっぷり与える
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