
どうも、新鮮なそら豆にハマりまくっているヤマワタです。

”鮮度が命”の”そら豆”は毎年育てています。
そんなそら豆は栽培期間が長い野菜です。
そのため栽培が難しいと思われる方も多いです。
実際は生育旺盛で意外とカンタンに栽培できる野菜です。


スーパーで買うより新鮮でお得に食べられます!
そこで今回は野菜栽培士の資格を持つ僕が育て方を解説します。
また栽培のコツも一緒にご紹介しますので最後までご覧ください。
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ここからはそら豆の育て方を解説します。
そら豆の概要
そら豆は4000年前からエジプトで栽培されている歴史ある野菜です。


涼しい気候を好むそら豆は幼苗期の耐寒性はとても強いです。
科 名 | マメ科 |
播種時期 | 10月~12月 |
植付時期 | 11月~12月 |
連作障害 | あり(4年~5年) |
発芽適温 | 約15℃~25℃ |
生育適温 | 約15℃~20℃ |
土壌酸度 | ㏗6.0~6.5 |


大きくさせないで越冬させることが重要です。
土づくり
そら豆の土づくりは同じマメ科を連作させないことが重要です。


そら豆の土づくりのコツは3つあります!
- マメ科の野菜を連作させない
- チッソ肥料を施用しすぎない
- 深く耕して、多湿の環境を作らない
(参考:そら豆の最適なプランターの選び方)


プランター栽培は排水性のあるプランター選びが重要です。
・アブラムシ被害が多いそら豆
➡シルバーマルチやキラキラテープで対策します


シルバーマルチは日光を反射し害虫忌避効果があります。
種蒔き
お尻の形している部分(お歯黒)を下で蒔きます。


個人的に「駒栄」が育てやすいです。
「一寸そら豆」はめちゃくちゃ美味しいです。


新鮮な「一寸そら豆」はとても甘く、もはやスイーツ!


寒冷地は2月以降に蒔く品種もあります。
そら豆の種蒔きは3つのコツがあります。
・溝のある筋が入った部分を下にします
➡”お歯黒”と呼ばれます
・発芽までは乾燥を避けます
➡乾燥すると発芽率が下がります
・鳥害防止のためにネットを設置します
➡寒冷紗をべた掛けするだけで効果があります
そら豆の種蒔きは”ポット”と”直播き”の2つがあります。
【種蒔きの順序(ポット編)】
1.3号のポットを用意します
2.種のお歯黒部分を下に土へ埋め込みます
3.種が土で隠れたら土を寄せて鎮圧します
4.たっぷり水を与えます


ポット1つに1粒で発芽させます。


【種蒔きの順序(直播き編)】
1.直径10㎝、深さ3㎝の穴を作ります
2.穴に種が被らないように3粒蒔きます
➡お歯黒を下に埋め込みます
3.土寄せして鎮圧します
4.たっぷり水を与えます
※直播きは鳥害が多いです。
そのためネットや寒冷紗を設置すると管理が楽になります。
植付け
そら豆の栽培が初めての方は植付けからがオススメです。


そら豆の植付けはサイズが重要になります。


大きい苗を選ぶと凍害を受けることがあります。
苗の植付けは本葉が2枚~4枚がベストです。
【植付けの手順】
1.ポットより少し大きい穴を作ります
2.穴に水を少量入れます
3.根が傷つかないように苗を取り出します
4.穴に苗を入れてしっかり鎮圧します
5.たっぷり水を与えます
・草丈の低い苗を選びます
➡幼苗期は耐寒性に強く小さい苗がオススメです
・葉裏に害虫がいない苗を選びます
➡アブラムシがいることがあります
越冬対策
そら豆はとても寒さに強い野菜です。
ただ、大きくなるにつれて耐寒性が弱まります。


防寒対策として、もみ殻や敷き藁を設置します。


また厳寒期は乾燥するので注意が必要です。
・そら豆は乾燥がNG
➡水分量が足りないと収量が極端に減ります
・大きくさせないことが重要です
➡苗が大きくなって厳寒期を迎えると凍害の霜で枯死することがあります
➡草丈が20㎝で冬を迎えるとベストです
整枝&摘心
枝の数を減らして実つきを良くする「整枝」
頭頂部を切り落として成長を促す「摘心」


「整枝」と「摘心」はそら豆栽培で重要な作業です。


ズボラな私もできる簡単な方法を解説します。
【整枝の手順】
1.草丈が40㎝になったら枝の数を確認します
2.細い枝を株元からハサミで切り5本残します
【摘心の手順】
1.草丈が60㎝になっているか確認します
2.茎の先端を切り落とします
3.土寄せをして倒伏を防ぎます


これらの作業をしなくても育ちます。
ただ枝が多くなって病気が発生しやすくなります。
追肥
そら豆は空気中のチッソを根に固定できる凄い野菜です。


チッソを固定できるそら豆は、少ない施肥量で育ちます。
そら豆の追肥は収穫まで2回です。


生育初期は元肥で成長します。
項目 | 1回目の追肥 | 2回目の追肥 |
---|---|---|
タイミング | 開花の始め頃 | 莢が結する頃 |
施 肥 量 | 1株一つまみの分量 | 1株一つまみの分量 |
倒伏防止に追肥と一緒に土寄せをします。
・追肥と土寄せをセットで作業します
➡倒伏防止になるので一石二鳥です
・水やりが重要です
➡莢が結実したら乾燥に注意します
液体肥料で追肥を施用するのもオススメです。


水やりと一緒に施肥できるので、とても楽です。
またすぐに効くので、成長を促したい方は特にオススメ!
(参考:液体肥料で野菜を育ててみた)
収穫


そら豆の収穫適期は容易です。


2つのポイントで収穫目安が分かります。
【収穫の目安】
1.開花してから30~35日が収穫適期です
2.莢が下に垂れて、莢の背筋が黒色は収穫適期です
・なるべく温度の低い日に収穫します
➡鮮度が保ったまま食べられます
・地面に近い莢から収穫します
➡下から収穫することで上に栄養が届きます
・ハサミで収穫します
➡手の場合は枝が避けてしまうことがあります
病害虫対策


そら豆は”アブラムシ”の被害がとても多いです。


アブラムシは放っておくと枯れてしまうことがあります。
病害虫を忌避するには3つの方法があります。
防除法 | やり方(一例) | 難易度 |
---|---|---|
耕種的防除 | ・チッソ肥料を与えすぎません ・シルバーマルチや銀色テープを設置します ・除草をこまめに行います | ★★★☆ |
物理的防除 | ・防虫ネットを設置します ・寒冷紗を設置します ・葉先を摘心します | ★★☆☆ |
科学的防除 | ・薬剤を使用します | ★☆☆☆ |
幼苗期に害虫を発見することで被害を大きく減らせます。
植付けと同時に防虫ネットを設置すると安心です。
新鮮なそら豆をどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回はそら豆の育て方と栽培のコツを解説しました。


ぜひご家庭で甘いそら豆を作ってみてください!
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