どうも、ブロッコリーが指定野菜に選ばれて嬉しいヤマワタです。


この記事でわかることは大きく3つ!
✅ブロッコリーの根腐れ対策が分かる
✅ブロッコリーの追肥が分かる
✅害虫対策が分かる
ブロッコリーは指定野菜に選ばれるほど、人気な野菜です。
そんなブロッコリーを栽培する方も多いはず…!
そこで、今回はブロッコリーを10年栽培している私(ヤマワタ)が実体験を交えて栽培方法を解説します!
🌱 ブロッコリー栽培で不安な「根こぶ病」
ブロッコリー栽培初心者がぶつかる最初の壁が、何もしないうちに苗がしおれてしまう「根こぶ病」です。
見た目では判断しにくく、気づいた時には株全体が枯れ始めています。
いざ、株を引き抜くと根に”こぶ”が大小できてます。
ブロッコリー栽培で重要な「土づくり」
ブロッコリーの根は非常にデリケートです。
土が常に湿った状態にあると、酸素不足で根腐れ病菌が増殖し、根が腐ってしまいます。

📋 私が実践している土づくりの5ステップ
- 通気性を高める-堆肥や腐葉土をすき込み、根が呼吸しやすい環境を作ります
- 石灰で土壌pHを調整-植え付けの2週間前に、苦土石灰を散布してpHを6.0~6.5に調整します。酸性土壌は”根こぶ病”が発生しやすいので注意です
- 元肥を2週間前に仕込む-複数種類の有機質(牛ふん、馬ふん、鶏ふん)と、緩効性肥料(粒状NPK肥料)を混ぜ込みます。時間をかけて、肥料分が安定します
- 畝を高く立てる(20~30cm)-雨が降った時に水がたまらないよう、側面から流れ落ちるようにしています

堆肥を入れることで、保水性が向上し根張りが良くなります。
2年前に「根こぶ病」が多発した時は農薬を使用しました。
使用したのは「フロンサイド粉剤」。
「フロンサイド粉剤」はアブラナ科の作物に有効とされている土壌殺菌剤です。
石灰類との併用で効果が高まるそうです。
🌱 育苗期間の栽培管理も大切
ブロッコリーをタネから栽培する方も多くいらっしゃると思います。
苗から栽培するよりも、かなり安いのでオススメ!
ただ、育苗の管理は意外と難しいです…。

🎯 私が実践している育苗のルール
ルール:直まきではなくポット育苗を選ぶ
直接地面に蒔くと、発芽の成功率が不安定です。
保温・保湿・間引きが難しく、形の悪い苗が多く出ました。
ポット育苗なら、環境管理が容易で、弱い苗を確実に除去できます。

【種の蒔き方】
1.2~3号(約6~9㎝)ポットを用意します
2.ポットに種が重ならないように4粒蒔きます
3.土を覆土して少し鎮圧させます
4.灌水させます
本葉が4枚まで育ったら、定植の準備をして移植します。
⚠️ 失敗事例:「本葉2枚で間引きするのがもったいない…」という理由で、苗を2本残したことがあります。
すると、どちらも弱い苗になり、定植後に病気に弱くなってしまいました。今は「迷わず間引き」が鉄則です。
余談ですが、ブロッコリーの育てやすい品種は「緑嶺」です。

「緑嶺」は栽培時期が広いので、初心者も比較的に育てやすい品種。
また側花蕾も収穫できるので、たくさん採れます!
🌱 植え付け直後の土寄せがなぜ重要?3つの理由
ポットから畑に移す瞬間が、もう一つの勝負所です。
私は実体験や様々な経験から、植え付け後に「土寄せ」は必ずします。
土寄せしなくても育ちますが、より成功したいなら”土を寄せる”ことが重要です。

植付け後の土寄せが大切な理由は3つあります。
理由1:苗の根と土の密着を高める
ポット土と畑土をしっかり密着させることで、根が伸びて苗が水分を吸収しやすくなります。
理由2:風で苗が揺れるのを防ぐ
植え付け直後の苗は、根がまだ土に定着していません。
風で揺れると、根が切れたり、株全体が倒れたりします。土寄せで苗を支えることが大切です。
理由3:茎の根元から新根が出やすくなる
土寄せによって、茎の根元が土に埋まります。
すると、その部分から新たな根が発生し、吸水性能が大幅に向上します。
🐛 ブロッコリー栽培の効果的な害虫対策
ブロッコリーは虫に狙われやすい野菜です。
葉や茎を食害されたら、その株全体の成長に影響します。
私が10年で確立した害虫対策は、3段階のアプローチです。

📋 害虫対策の3段階アプローチ
第1段階:防虫ネット設置(最も重要)-虫の侵入を徹底的に防ぐ物理的バリア
第2段階:コンパニオンプランツの活用-キク科のレタスを混植して害虫を寄せ付けない
第3段階:農薬の使用-被害が拡大した場合のみ最終手段として使用
当サイトではキャベツ(アブラナ科)とレタス(キク科)の混植を記事にしています。

害虫対策は、ブロッコリーの様子を見るのが効果的です。
葉がかじられたり、穴があいてれば食害の可能性があります。


食べられた跡を見て、しっかり葉裏も確認します。
裏に害虫が潜んでいることが多い!


葉裏や周囲に害虫がいなけれれば、夜行性の可能性があります。
その場合は、殺虫剤などを使うと、効果が期待できます!
💪 追肥タイミングの失敗事例と改善方法
ブロッコリー栽培で「追肥」は両刃の剣です。
タイミングを誤ると、花蕾が空洞化したり、味が落ちたりします。


⚠️ 失敗事例: 花蕾が見え始めた後でも追肥を続けていた時期があります。
すると、茎の内部が空洞化し、スカスカの状態に。
収穫後に切ってみて初めて気づき、愕然としました。
| 項目 | 追肥 | 施肥量 |
|---|---|---|
| 1回目 | 植付けから2週間後 | 1株1つまみを株周りに撒きます |
| 2回目 | 1回目の追肥から3週間後 | 1株1つまみを株周りに撒きます |
| 3回目 | 2回目の追肥から3週間後 ➡花蕾がある場合は追肥しません | 2株1つまみを株周りに撒きます |
土寄せは追肥と一緒に行います。
畝端の土を株元に持っていきます。
プランター栽培の土寄せは培養土を足します。


土寄せをする理由は株が倒伏しないようにするためです。
横に広がるブロッコリーは風で倒れやすくなります。
収穫


花蕾はすぐに食べられる大きさになります。


採り遅れて花蕾から花が咲いてしまったのを何度も見ました…。
【収穫方法】
1.晴れている日を選びます
➡天候が悪いと切り取った茎から病気になることも…。
2.頂花蕾が約10~15㎝になっているか確認します
3.頂花蕾の約10㎝下をキレイなナイフで切り取ります
4.株周りに追肥をします


追肥をすることで脇芽から花蕾がでてきます。
約5㎝になったら収穫できます!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。


新鮮なブロッコリーはやわらかく、甘いです。
一緒に美味しいブロッコリーを育てましょう!
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